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NHKクローズアップ現代+」を観ていたら、元巨人の桑田真澄がコロナ渦でインハイや高校野球の大会が中止になったことについて語っていた。

 

司会のアナウンサーからの質問に対して、桑田は流暢に説得力のある言葉でレジェンドならではの意見を述べていた。ただ、最後のまとめコメントとして発した以下の言葉が気になった。

 

「これは本当に悔しいことだと思います。ただ、長い人生で考えた場合、この経験は中学生は2回の裏、高校生は3回の裏と野球で例えるのなら言うべきでしょうか。まだまだ先は長い人生ですので、この経験を踏まえてこれからの人生を歩んでいってほしいと思います」

 

なぜ、桑田はすべての人間が9回の裏まで人生を全うできると思ったのだろうか。

 

志半ばに人生の歩みをやむなく止めてしまう人もいるだろう。まだまだ6回の裏だと思っていても、途中で雨が降ってコールドゲームで負けてしまう人もいるはずだ。

 

なぁ桑田よ。人生はいつも最終回だろうよ。毎秒毎秒が最終回じゃないのか。恐らくイニングに例えるのは間違えているぞ。

どうしても野球で例えたいのならまだ1アウト、2アウトで行った方がピンとはこないが、言いたい意味には合ってると思うがどうだろうか。