76.
今日も特にブログに書くことがないなぁと考えていたとき、保育士の知り合いから電話が来た。
かなりイラついている様子だった。
話をじっくり聞いてみた。イラついていた理由は以下の内容だった。
例年だと卒園式の映像をDVDに焼いて園児に送っているが、コロナの影響で業者の作業が滞っているらしく、特例としてYouTubeに限定公開して流すことになったらしい。
保護者と職員には事前にQRコードが配布されており、「GWのお暇なときにぜひ、ご覧になってください。ただ、プライバシーの問題もあるので、あくまでも私的に観てね。不用意な流出は控えてね。」とのことだったそうだ。
ただ、あるオバさんの先生が、限定公開の仕組みを分からず、事前に配布されていたQRコードについても何たるかを知らないので、YouTubeのアプリからわざわざ検索して「観られない」と当たり前のことを言って嘆いてきたとのこと。
なので、自分の知り合いは、面倒ながらも観ていたYouTubeの映像を画面録画してオバさんのラインに送ってあげたそうだ。
すると、すぐに既読がついてオバさん先生から「ありがとう」と返事が来た。
自分の知り合いは「良かった。終わった。終わった。」と、また動画に戻ったらしい。
すると続けざまにもう一件、オバさん先生からラインが来た。
「ただ、子どものプライバシーもあるから不用意にSNSには上げないでね」と言われたとのことだ。自分の知り合いは「なぜ、親切でやったことで、私が少し嫌な気持ちにならないといけないんだ」と嘆いていた。
これは、本当にめちゃくちゃわかる。
「いや、あんたのためを思ってやってあげたんですけど。なぜ、そんな返答する?」みたいなことが忘れかけていた頃くらいに起きる。
困っていた人を助けてあげてなんで嫌な気持ちにならないといけないんだよみたいなコミュニケーションはもう世の中からなくなってほしい。
そんな経験をする度に、自分の中のホスピタリティ精神が死んでいく。
自分がオッサンになって、注意する立場になったら、まず一度そいつの立場でそいつが起こした行動について考えてやろう。