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この間、YouTubeを何気なく観ていたら「花巻東高校の最後のノック」という動画があって面白かった。
最後の夏の大会でベンチ入りを逃した3年生が、監督、両親へ感謝の一言を伝えつつ、高校生活最後のノックを受けるというものだ。
「スタンドから全力で応援して監督さんを日本一の男にします」
「公立校の4番より花巻東のベンチで良かったです」
「最後まで応援してくれた両親に感謝を伝えたいです」
今にも泣きそうな選手たちが思いの丈をぶつけた後、最後のノック顔をした監督が最後のノックを打っていく。
すごく感動的な行事だ。
泣きそうになった。
ただ、監督が少しでもふざけ出したら本当に最悪な行事になる可能性も存分にあり得るとも思った。
例えば、
選手「スタンドから全力で応援して監督さんを日本一の男にし・・・・」
監督「カーン!」
選手「公立校の4番よr・・・」
監督「カーン!」
選手「最後まd・・・」
監督「カーン」
地獄だ。
あのとき掛けられた言葉、辛かった練習(中でも冬合宿)、喜び、悲しみ、その全てが台無しになる。
心のどこかで見下していた帰宅部のあいつらの方がまだ実りのある高校生活に様変わりだ。
そんな事態が起きないためにも監督が何より意識しなければならないのが、選手の意見をいかに無視することができるか、ということなのではないだろうか。
自分が見た限りだと、監督は少しはにかんだり、泣きそうな顔をしていて、感情が揺さぶられていることが見受けられた。
少しでも魔が差す可能性を縮めるためにも、表情を表にだすことはやめたほうがいい。できるだけ無機質な表情と意識でノックを行うようにした方がいいと思う。
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